忍者ブログ
NHKへようこそ アニメ日記
[22]  [21]  [20]  [19]  [18]  [17]  [16]  [15]  [14]  [13]  [12
SponsoredLink
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

SponsoredLink

「Second Life」の仮想世界、その実態は?初体験の記者がリポート

 「ドレスアップ」といっても、わたしの場合はたいてい、いつものカジュアルな服装にスカーフをプラスする程度のことだ。そんなわたしが、ジーンズとタンクトップ姿でいるのに気まずさを感じ、急に人目が気になり始めたのはなぜだろう?

 それはたぶん、同じ部屋にいるほかのアバターがハイヒールや羽根飾り、ひらひらしたスカートなどで着飾っていて、その姿が目がくらむほどすてきなので、こっそりこの場を抜けだしてイブニングドレスを買いに行きたい気持ちになっているからだ。ファッションが気になるなんてわたしらしくないことなので、我ながら驚いてしまう。それも、場違いな普段着姿なのはわたし自身ではなく、わたしのバーチャルコピーなのだからなおさらだ。

 もちろん、コンピュータのモニタ--それからかなりの地理的距離--によって、ほかのアバターの背後にいる人たちと隔てられていることはわたしも十分承知している。それでも、 Linden Lab が運営する「 Second Life 」の、住民たちが創り上げ、所有する、自由な3Dデジタル世界に足を踏み入れたばかりのわたしは、大勢の見知らぬアバターに自分の価値を認めてもらおうとつい頑張ってしまうのだ。バーチャルな衣装が入った箱をマウスで何度かクリックして開けるのだと、ほかのアバターが教えてくれようとするが、わたしはよく理解できず、 箱を頭にかぶった姿 になってしまう(たとえサイバー空間でもあまり格好よくはない)。みんなに大笑いされ、わたしは恥ずかしさのあまり「Awesome Designs」ブティックを飛び出したくなる。はたして、アバターでも赤面できるものなのだろうか?

 この巨大なデジタル大陸で過ごす2日目は、そんなふうに過ぎていった。Second Lifeでは世界中から参加した50万人以上の居住者が、バーチャルなダンスクラブやカジノ、画廊、講堂などの施設で、娯楽や教育、創造力を発揮する機会を生かし、「もう1つのライフスタイル」とでも呼ぶべき生活を楽しんでいる。わたしはNeal Stephenson氏の「 スノウ・クラッシュ 」も読んでいないし、アバターを創ったこともなく、オンラインゲームをしたことすらなかったので、Second Lifeを始めればきっとカルチャーショックに陥るだろうとは思っていた。

 事前にはオンラインのアニメーションのようなものを思い描いていたのだが、実際にわたしが目にする光景は想像よりもはるかに手が込んでいる。山々や浜辺、ジャングルといった広大な風景がデジタルで巧みに表現され、そのなかに、あずまや、要塞、灯台、屋外型のショッピングセンターなどが点在している。

 美しい衣装に身を包んだアバターたちは、夢のような空間を歩き回り(ときには上空を飛んで)、あちこちに立ち寄りながら、インスタントメッセージ(IM)や、すべての人に公開されたチャットを通じて他の人とコミュニケーションを取る。わたしは現実世界で送っている「第一の生活」もとても気に入っている。しかし、最近になって見つけた第二の生活(Second Life)は、目もくらむような別世界だ。ゴミもなく、夢のようで、可能性にあふれている--好きなものを描ける、動くカンバスなのだ。

 わたしは最初の1週間で、何もかもがそろっている仮想世界にすっかり魅了されてしまったのだが、自分のアバターの変わりようにはさらに驚かされた。わたしは自分のアバターにAmeliaという名を付けた。もちろん、彼女はSecond Lifeのアバター作成ツールを使って作り出されたとはいえ、純粋にわたしの想像力の延長線上にある。身長、鼻、目、ほお、あご、肌の色、化粧など、アバターを創りあげて楽しむためのさまざまなオプションが用意されているので、アバターを女優のCharlize TheronやHalle Berryそっくりにすることもできた。だが、わたしの場合は、現実の自分をそのまま反映した、どう見てもそっくりな姿になっていったのだ。

 「リンデン・ドル」というSecond Lifeの通貨を使えば、大胆でけばけばしく、ときには宇宙的とも言えるほどとっぴな衣装も買えるが、わたしはジーンズにチュニック、履きやすさ重視の靴を選んだ。だが、そっくりだというのは、このような服装の好みだけにとどまらない。Second Lifeの世界における時間の過ごし方も、現実のわたしに近いのだ。Ameliaはほとんどの時間を、Second Life内にあるサラ島の青々とした風景の上空をひとりで飛行したり、サンフランシスコのベイエリアにもあるような、緑の豊かな公園のベンチに座ったりして過ごす。Ameliaは(マンガ的な、現実ではあり得ないほどつるっとした肌をしていることを抜かせば)外見がわたしにそっくりなだけではない--興味の対象も似ている。仮想空間の達人になるには

 おそらく、わたしがSecond Lifeで好んですることにも、特に意外なものはないだろう。わたしが現実世界で内向的で少し気が弱い傾向があり、バーやナイトクラブに出かけるよりは、庭いじりをしたり、ひとりで考え事をしたり、本を読んだりするのが好きなのであれば、第二の生活であるSecond Lifeでも同じ傾向を示して当然ではないだろうか。わたしは買い物が好きではないので、その分身であるAmeliaが、自分にぴったりの可愛い黒のドレスを探してSecond Lifeの世界をくまなくテレポーテーションしたいのでは、と考えるはずもない。アバターに黒いレザーのジャンプスーツを着せ、翼を付けたとしても、ラジオでおどろおどろしいロックを聴いたり、映画「 ザ・クロウ 」を観たりするキャラクターになるとは限らない。

 Second Lifeのメタヴァース(仮想空間)では、どんな人格を試してみることもできる。だが結局は、現実の自分をデジタル世界にも持ち込むことになるのではないか? わたしはそうだった。

 もちろん、これはわたしがメタヴァースでのお約束に不慣れだったことにも原因がある。現実世界では、それが職場であれ、友人と一緒にいるときであれ、近所の通りを歩いているときであれ、どんなことが起きるかはだいたい予想がつく。しかし、アバター対アバターというコミュニケーションの世界にはなじみがなかったので、自分の社会性に自信がもてなくなった。これまでわたしは、何年もかけて本のサイン会や休日のパーティでうまく立ち回るコツをつかんできた。けれども、剣を振り回している興奮しやすいアバターとはどうやって交流すればいいのだろうか?

 同僚のDaniel Terdiman氏はSecond Lifeに昔から参加し、仮想世界について数多くの記事を執筆している。そのTerdiman氏がわたしに、現実世界の人々と同様、アバターもその世界になじむまでに時間がかかることがよくあるのだと教えてくれた。Terdiman氏自身も、メタヴァースの世界に適応するまでに時間がかかったうえ、今でも多くの時間を、自分の現実世界の趣味を反映する活動に費やしているという。この話を聞いてAmeliaはほっとする。確かにSecond Lifeは非現実的な世界だが、だからといってAmeliaがテーブルの上で熱く歌い踊る歌姫に変身する必要はないのだ。

 もちろん、今後、この刺激的な新しい世界の居心地がますますよくなり、今のような抑制が効かなくなることもあり得る。そのときには、わたしのアバターは身長7フィート(約2メートル13センチ)の大男へと姿を変え、シャンデリアにぶら下がったり、家に詰めかけた人たちを前に大声でカラオケを歌ったりするのが楽しくて仕方ないと思うようになっているかもしれない。
(CNET Japan)より引用

 


バーチャル世界で刺激的な生活が送れるようになりました。アニメの世界に入り込むのも夢じゃないかも!

PR
カテゴリー
忍者ブログ [PR]